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Sep 17
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—- そもそもの話ですが、アナログでできてしまう表現を、なぜデジタルに置き換えようと思ったんですか?

ヒロ杉山(以下H) 僕は3Dデザインに興味を持てなかった一方で、デジタル表現で何かつくらなければ、今後自分が時代に取り残されてしまうという危機感を抱えていたと思うんです。とはいえ、今までやってきたアナログ表現の延長線上にデジタルの表現があり、根本的な考えを変える気は全然なかった。そこを切り離さなかった結果が、このデジタル・ペインティングだったんです。それと、やっぱり僕は人と違うことがしたかった。コンピューターは使うんだけど、限りなくソフトに頼らずに、自分の目やセンス、手癖だったりを活かせるデジタル表現にこだわりたかった。

—- 手癖を活かせるデジタル表現、というのは?

H エンライトメントに入って3年ぐらい修行してもらうと、このデジタル・ペインティングの表現はできるようになるんです。ただし、マニュアルがあるわけでなく、むしろ、デッサンに近い。同じ技術を用いても、それぞれの手癖というか、個性がかならず出てしまうんです。この手法で作品を出し始めた頃は、フィルターに通せば一発で変換できるんでしょ?そう言われたりもしましたけれど、この手法に慣れるまでは、それこそ絵の具で描く以上の時間を費やしてしまうんです。

—- 今の技術ならば、ワン・クリックでこれに近い表現ができてしまいそうですよね。

H だからこそ、ある意味ではコンピューターの能力を自分の能力だと勘違いしてしまう人もいるわけです。もちろん、それも立派な能力だと言える現場もあります。ただし、イラストのプロである僕らが、みんなができることだけをやっていたら、プロではなくなってしまうとも言える。